船員は長い期間、船に拘束されています。
内航船では3ヶ月間、船での生活をしなくてはなりません。
その間は、寝るのも仕事するのも船内です。
たまに、予定が空いて岸壁に船を着けて陸に上がりストレス発散も出来たりもしますが
基本的に海の上で船内生活です。
長い期間、船内でカンヅメ状態になると
運動不足になり体に支障をきたしてきます。
狭い船内ではあまり体を動かす事が出来ないため運動不足になりやすく
健康診断で何かと引っかかりがちになりますし
運動不足がつづくと
肥満の原因になったり、生活習慣病になったり、うつ病のような精神疾患に陥りやすいです。
僕も実は最近、健康診断で引っかかり再検査をうけてきました。
そこで、
今日は狭い船内生活で運動不足になりがちの
船員はどのように解消しているか皆さんと
見ていきたいと思います。
1 船内でやれる運動不足解消法
1-1 ドローイング
空き時間に横隔膜を鍛えられるドローイング、わざわざ、道具をかったりしないでいいし作業の合間にできるのでホントにおすすめですよ。
メリット1
実は筋力がなくてもスグにできることです。
しかも、ドローイングで少しづつ筋力もあがるし基礎代謝もあがるので、
忙しくて筋トレ出来ない方にはオススメですね。
ちなみに、ドローイングやりながら、加重トレーニングも合わせるとより早く筋力もあがります。
メリット2
狭い船内では、器具を使った運動はあまり出来ないため、道具が必要ないドローイングがちょっとした運動にも効果的です。
1-2 懸垂
船にはあちらこちらに、懸垂に最適な棒がついてますので、気が向いたら、やるだけです。
懸垂の効果
懸垂では広背筋を鍛えることが出来ます。さらに、腹筋や上腕二頭筋なども鍛えることが出来、体幹も強くなります。
でも、正直、懸垂はキツい。。。続くかどうかとおもいます。
が、懸垂が出来ない人は単に筋肉量が少ないというわけでもないです。
じつは、自分の体重も加味されてるからの理由と握力が弱いといった理由もあります。
1-3 シャドーボクシング
これも、なんの道具を必要とせずに少し動けるスペースがあれば可能です。
1-4 縄跳び
狭い船内では出来ないため船尾の少し空いたスペースで出来ます。
縄跳びは全身運動なので、毎日やってれば基礎体力もつくし、ダイエットにもオススメです。
2 乗船中の休み時に陸上でオススメの運動不足解消法
船の休み仮バース の時に陸上にあがって、日頃出来ないようなことをします。
狭い船内では、思いっきり体を動かせませんので、こういった機会の時にやってます。
2-1 走る(RUNNING)
僕は乗船時はトレーニングウエアも持って行くため、仮リバースの時はなるべく
走るように心がけています。
知らない土地の景色を見ながら走るのも結構いいものです。
走り終わったら、ビール飲んでしまうので意味ないかもしれませんが、リフレッシュの意味でも充実してますよ。
2-2 歩く
仮リバースは中心地から結構離れた場所に船を岸壁に着けます、ほとんどの船員は
タクシーを利用して目的地に行っていますが。それを、タクシーを使わずに歩くだけでも
結構な運動になります、船内で生活していると移動距離も少ないため、1日に500歩いかないときもあったりしますので歩く事も非常に重要です。
2-3 船員同士でサッカー
あまりする人いないかもしれませんが、僕の乗ってる船では若い船員でサッカー大好きな人も何人かいるので、港の広いスペースを利用してサッカーやったりします。
調子にのって強く蹴りすぎてしまい海にボールが落ちることもあるのですが。。。
なかなか、楽しいですよ。
本日のまとめ
今日は僕が実際に船内でやってる運動不足解消法を紹介してみました。
船内で長く生活していると運動不足になったり体の不調も多くなりますので、
自己管理が必要になってきます。
狭い船内では自分で工夫しながら運動不足を解消する
ことが大事ですので、皆さんも体には気をつけて
長い航海楽しんでください。